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原発処理水を海に流したら福島でとれた魚は安心して食べられる?

2021年4月13日、政府は東京電力福島第1原子力発電所の敷地内にたまる処理水を2年後をめどに海洋放出すると決定しました。

東電は第1原発の敷地内にある千基を超えるタンクに処理水を溜めてきましたが、来年秋には満タンに達し保管することが難しい状況に。

廃炉作業の前進には専用地を確保しなければなりませんが、タンクを撤去しない事には不可能となるようです。

全漁連などからは風評被害を懸念し、理解を得られない状況が続いている。

日本近海の魚は今後安心して食べられるのでしょうか?

福島原発処理水を2年後を目途に海洋放出決定

東京電力福島第1原発で増え続ける処理水の処分に関し、政府は2年後を目途に海洋放出の方針を正式決定しました。

政府は2020年の秋にも海洋放出の方針を決めようと試みましたが、風評被害を懸念した全漁連などから理解を得られず先送りした経緯があります。

今回の海洋放出に関しても、漁業関係者からは憤りと、落胆の思いを感じているようです。

政府は、放出にあたってはトリチウムの濃度を国の基準の40分の1、WHO(世界保健機関)が示す飲料水の基準で7分の1程度に薄めたうえで海へ放出する方針を決めています。

トリチウムを含む水の海洋放出は国内外の原発でも震災前から実施していました。

トリチウム

三重水素とも呼ばれる放射性物質で、化学的には水素と同じ性質を持つ。
通常は水の形で存在し、普通の水に混ざっている

原発事故から10年をかけ、安全性を説明してきた地元漁業関係者が今まで積み上げてきたものが台無しになるといったことがあってはならないと思います。

女川町の60代の男性漁師は海洋放出は断固反対!と語気を強め、このように語っています。

原発事故後、三陸沿岸でもヒラメやタラなどから放射性セシウムが検出されたことがあり、風評被害で韓国向けのホヤの輸出は止まったままだ。

売れ残ったホヤの廃棄処分をせざるを得なかったこともある。

そんなに安全というなら、東京湾に運んで放出すればいい。

ネットでも心配の声があがっています。

福島原発処理水の海洋放出で日本近海の魚は食べられなくなるのか?

原発処理水を海洋放出した場合、周辺の海に住む魚への影響が気になります。

政府の基本方針によると、

  • 放出前に処理水を海水で100倍以上に希釈。
  • 国の基準値の40分の1程度、世界保健機関の飲料水水質ガイドラインの7分の1程度にトリチウムの濃度を薄める。
  • 1年間に放出するトリチウムの量が事故前の福島第1原発で設定していた目安を下回るようにする。

現状では、ほとんどの放射性物質を除去できる多核種除去設備(ALPS)で処理しているが、トリチウムは完全には取り除けていない状況。

国際原子力機関(IAEA)は海洋放出について「科学的に妥当で環境影響はない」との見解を示しています。

この水を70歳になるまで毎日約2リットル飲み続けても、被曝(ひばく)は年間1ミリシーベルト以下におさまるという。

日本で1年間に自然界から受ける放射線による被曝量と同等かそれ以下で、国際的に許容されるレベルにとどまる。

福島第一では、この基準の40分の1まで薄めるとしている。

海水で薄めながら何十年もかけて流すことになる。

引用 : 朝日新聞

このことからも、まず福島県沖でとれた魚は心配なく食べれるといってもいいのではないでしょうか。

しかし、どうしてもこのような基準を満たしていても、本当に安心して食べられるのか心配になります。

放出する際には、基準を満たすかきちんと確認し、政府が常に最新情報を公開する事が国民の安心感を得ることになると思います。

そして、消費者が海洋放出を受けて周辺の農林水産物を避けるといった風評被害が生じることのないように正確な情報を発信し、

福島県周辺の漁業関係者の皆さんが再び辛い思いをすることのないようにしっかりとした対策をしていってほしいです。

しかし、風評被害が起きた場合は、東電が被害の実態に見合った賠償を迅速かつ適切に実施することも基本方針に盛り込んでいるそうです。


まとめ

原発処理水を2年後をめどに海洋放出することが決定しましましたが、国としては汚染水を海に流すのではないということを約束しています。

魚は安心して食べられることは分かっても、どうしても避けられないのが風評被害。

この風評被害に福島県周辺の漁業関係者の皆さんがあわないように正しい情報を私たちもキャッチしていかなければならないと思います。

最後まで、ご覧いただきありがとうございました。

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